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政治の理論 リベラルな共和主義のために

中公叢書

出版社名 中央公論新社
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-12-004935-4
4-12-004935-3
税込価格 1,870円
頁数・縦 318P 20cm

商品内容

要旨

民主主義と自由主義は両立するのか。現代政治学の焦点の一つから、今日的な「政治」の意味が浮かび上がる。すべてが「資本」として流動化していく世界で、いかに資本主義と折り合いをつけ、どのように公共世界と私有財産を構築・維持していくか。これが「リベラルな共和主義」にとっての基本課題である。本書では、考察に必要な概念や論点に、歴史的・理論的な吟味を加える。まずは、フーコーとアレントの理論を足がかりに、そして、経済学、社会学の最新の知見を踏まえながら、実感の伴う政治の理解を目指す。

目次

第1章 政治権力はどのように経験されるか
第2章 アレントの両義性
第3章 フーコーにとっての政治・権力・統治
第4章 自由とは何を意味するのか
第5章 市場と参加者のアイデンティティ
第6章 信用取引に潜在する破壊性
第7章 「市民」の普遍化
第8章 リベラルな共和主義と宗教
第9章 リベラルな共和主義の可能性
第10章 政治の場

おすすめコメント

政治とはそもそも何なのか。アレント、フーコーを入り口に、政治の現代的な考え方を提示。リベラルな共和主義の可能性を展望する。

著者紹介

稲葉 振一郎 (イナバ シンイチロウ)  
1963年、東京生まれ。明治学院大学教授。1986年、一橋大学社会学部卒、1992年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学経済学部助教授、明治学院大学社会学部助教授等を経て現職。専門は、社会科学基礎論、社会倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)