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毛沢東の対日戦犯裁判 中国共産党の思惑と1526名の日本人

中公新書 2406

出版社名 中央公論新社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-12-102406-0
4-12-102406-0
税込価格 946円
頁数・縦 260P 18cm

商品内容

要旨

1950年代、満洲国や日中戦争などに関与した日本人1526名が、建国直後の中国で戦争犯罪人とされた。戦犯管理所では5年間に3段階の思想改造が行われた結果、裁判での死刑はなく、東京裁判やBC級戦犯裁判と比べ、極めて寛大な判決が下される。その背後には何があったのか。新たに公開された史料から、戦犯らの犯罪行為、思想改造、日本人への怨嗟が渦巻く中、毛沢東や周恩来ら指導者が抱いた思想と戦略を明らかにする。

目次

第1章 中国の虜囚―一五二六名の戦争犯罪人
第2章 思想改造―抵抗から受容へ
第3章 戦犯の政治利用―日本への秋波
第4章 日本人戦犯裁判―「寛大」処理の裏側
第5章 帰国後の戦犯たち―毛沢東思想の伝道と中帰連
終章 「毛沢東の対日戦犯裁判」とは何だったのか

おすすめコメント

日中戦争等に関与した千名を超える日本人戦犯は、思想改造を経て、裁判では極めて寛大な判決が下される。その背後には何があったのか

著者紹介

大澤 武司 (オオサワ タケシ)  
1973(昭和48)年東京都生まれ。96年中央大学法学部法律学科卒、2000年埼玉大学教養学部卒、06年中央大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(政治学)。(独)日本学術振興会特別研究員(DC2・PD)などを経て、熊本学園大学外国語学部准教授。専攻、中国近現代史・日中関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)