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戦前日本のポピュリズム 日米戦争への道

中公新書 2471

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-12-102471-8
4-12-102471-0
税込価格 1,012円
頁数・縦 300P 18cm

商品内容

要旨

現代の政治状況を表現するときに用いられる「ポピュリズム」。だが、それが劇場型大衆動員政治を意味するのであれば、日本はすでに戦前期に経験があった。日露戦争後の日比谷焼き打ち事件に始まり、怪写真事件、満洲事変、五・一五事件、天皇機関説問題、近衛文麿の登場、そして日米開戦。普通選挙と二大政党制は、なぜ政党政治の崩壊と、戦争という破滅に至ったのか。現代への教訓を歴史に学ぶ。

目次

日比谷焼き打ち事件
大正期の大衆運動
朴烈怪写真事件―若槻内閣と劇場型政治の開始
天皇シンボルとマスメディア―田中義一内閣の時代
統帥権干犯問題と浜口雄幸内閣
満洲事変とマスメディアの変貌
五・一五事件裁判と社会の分極化
国際連盟脱退と世論―ポピュリスト松岡洋右
帝人事件
天皇機関説事件
日中戦争の開始と展開に見るポピュリズム―第一次近衛内閣の時代
第二次近衛内閣・新体制・日米戦争

おすすめコメント

現代の政治状況を表現する際に使われる「ポピュリズム」。だが、それが劇場型大衆動員政治を意味するのであれば、日本はすでに戦前期に不幸な経験があった。日露戦争後の日比谷焼き打ち事件に始まり、天皇機関説問題、満洲事変、五・一五事件、ポピュリスト近衛文麿の登場、そして日米開戦へ。普通選挙制と二大政党制はなぜ政党政治の崩壊と戦争という結末に至ったのか。現代への教訓を歴史に学ぶ。

著者紹介

筒井 清忠 (ツツイ キヨタダ)  
1948年(昭和23年)、大分市に生まれる。京都大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。奈良女子大学助教授、京都大学教授などを経て、帝京大学文学部日本文化学科教授・文学部長、東京財団上席研究員。専攻は日本近現代史、歴史社会学。『西條八十』(中公文庫、読売文学賞・山本七平賞特別賞受賞)ほか著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)