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ヴィルヘルム2世 ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」

中公新書 2490

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年5月
ISBNコード 978-4-12-102490-9
4-12-102490-7
税込価格 902円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

1888年にドイツ皇帝として即位したヴィルヘルム2世(1859〜1941)。統一の英雄「鉄血宰相」ビスマルクを罷免し、自ら国を率いた皇帝は、海軍力を増強し英仏露と対立、第一次世界大戦勃発の主要因をつくった。1918年、敗戦とともにドイツ革命が起きるとオランダへ亡命、その地で没する。統一国民国家の草創期、ふたつの世界大戦という激動の時代とともに歩んだ、最後のドイツ皇帝の実像。

目次

第1章 二人のヴィルヘルム(武人「カイゼル」
「女性的」な皇帝 ほか)
第2章 「個人統治」への意志(外務省での衝突
争点としての労働者問題 ほか)
第3章 世界帝国への夢(フィンランドの島にて
歴史の転換点か? ほか)
第4章 世界大戦へ(第一次世界大戦の主役か
大戦への導火線 ほか)
第5章 晩年(単調な日々
ドルンの城館 ほか)

おすすめコメント

一八七一年普仏戦争に勝利し帝国となったドイツ。八八年に即位し「国民皇帝」たらんとしたのがヴィルヘルム2世である。労働者保護をめぐりビスマルクと対立、罷免し自ら国を率いた。海軍力を増強し、英仏との対立が激化、第一次世界大戦の主要因となる。ドイツ革命が起きるとオランダへ亡命、その地で没する。統一国民国家草創期、工業化・大衆社会化、世界大戦という激動の時代に生きた、最後のドイツ皇帝の生涯。

著者紹介

竹中 亨 (タケナカ トオル)  
1955年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了。東海大学文学部助教授、大阪大学大学院文学研究科教授などを経て、大学改革支援・学位授与機構教授。博士(文学)、大阪大学名誉教授。専門はドイツ近現代史、日独文化移転史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)