里親と特別養子縁組 制度と暮らし、家族のかたち
中公新書 2826
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2024年10月 |
ISBNコード |
978-4-12-102826-6
(4-12-102826-0) |
税込価格 | 902円 |
頁数・縦 | 187P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 日本において、生みの親から離れ、児童養護施設、乳児院、里親家庭等で暮らす子どもの数(特別養子縁組を除く)は2023年時点で3万人を超える。そのうち約25%の子どもが里親家庭で暮らしているが、欧米諸国に比べて比率は低く、課題も多いようだ。里親や特別養子縁組の制度は、どうあるべきだろうか。本書は、子どもの一時的な養育制度である「里親」、法的親子関係を結び生涯関係を維持する「特別養子縁組」の家庭について、当事者や関係者へ多くのインタビューをしてきた著者が、その意義や課題、今後のあり方についてまとめている。生みの親から離れて暮らす子どもの措置については、子ども本人の意向を代弁する「アドボケイト」の必要性が、国内でも認識され始めているようだ。また今後は、生みの親と暮らせない子どもの養育を、里親家庭や養子縁組家庭に任せきりにせず、社会の複数の人が関わる「養育の社会化」が広まることが必要といえそうだ。著者は、日本女子大学人間社会学部社会福祉学科教授。1961年、大阪府生まれ。北海道大学大学院教育学専攻後期博士課程修了。博士(教育学)。専門分野は社会福祉学。 |
商品内容
要旨 |
実の親と暮らせない子どもたちはこの国で3万人を超える。彼らの成長を家庭内で支えていくのが、里親や特別養子縁組だ。前者は一時的に育てる公的養育で、後者は生涯にわたり親子関係が持続する。それぞれの家庭で、親と子はどう暮らし、どんな思いを抱いているのか。血縁なく中途から養育する制度の意義や課題は何か。子どもの支援のあり方に長年取り組む著者が、当事者へのインタビューなど多くの事例をもとに解説する。 |
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目次 |
第1章 暮らしに困難を抱える子どもたち |
出版社・メーカーコメント
生みの親と暮らせない子どもたちの成長を、市民が支えていく制度の意義や課題は何か。社会福祉学の専門家が事例をもとに解説する。