ストックホルムの旭日 文明としてのオリンピックと明治日本
中公選書 119
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2021年7月 |
ISBNコード |
978-4-12-110119-8
(4-12-110119-7) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 374P 20cm |
商品内容
要旨 |
「いかに速く走るか」。近代の到来は「文明」に、国際スポーツの場で国と国とが同一ルールで競い合うという新しい要素を加えた。コーチングの技術などが革新的に発展を遂げるなか、「文明国」の名乗りを上げたばかりの明治日本はスポーツという洋学をどう受容したのか。漱石『三四郎』や嘉納治五郎の欧米視察記、画期的指導書など陸上競技にまつわるテクスト・写真を精読、世界の頂点とされたオリンピックに二選手が挑むまでを描く。 |
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目次 |
序 文明の落差、競技力の落差 |
出版社・メーカーコメント
国際関係において対等であるとはどういうことか。近代国家にとって、国民が体を鍛えることにどのような意味があったのか――。「文明国」の一員として扱われることを悲願とした明治国家にスポーツが導入され、国と国とが同一ルールで競い合う近代オリンピックに参加するまでを丹念に追う、初めての「文明としてのスポーツ史」。漱石『三四郎』から嘉納治五郎のオリンピック実見記まで、主に陸上競技にまつわるさまざまな史料をテクストとして精読し、都市化の進展、学生の増加、科学の進歩といった二十世紀の論点に迫る。