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現代アジアの民主と独裁 なぜ民主主義国で二世指導者が生まれるのか

中公選書 154

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-12-110156-3
4-12-110156-1
税込価格 2,255円
頁数・縦 264P 20cm

商品内容

要旨

フィリピンやパキスタンのように、民主主義国であっても指導者一族が権力を握るのはなぜか。タイやミャンマーのように、軍政と民主政が繰り返されるのはなぜか―。アジア諸国の近代は、中国とタイ、日本を除いて、欧米および日本による植民地化、第二次世界大戦後の独立という共通した政治過程を持っている。本書は、アジア二四ヵ国のうち一五ヵ国を横並びで比較し、国家形成と指導者の二点に着目して、その共通性と固有性を探る。

目次

第1部 東アジア(韓国―朴正熙「維新体制」
北朝鮮―金日成「主体思想」
中国―〓小平「改革・開放政策」
台湾―〓介石「国民党の台湾化」)
第2部 東南アジア(フィリピン―マルコス「新社会」
インドネシア―スハルト「新秩序」
シンガポール―リー・クアンユー「生存の政治」
マレーシア―ラザク「ブミプトラ政策」
ベトナム―ホー・チ・ミンとベトナム共産党「ドイモイ政策」
タイ―タクシン「大統領型首相」
ミャンマー―ネ・ウィン「ビルマ式社会主義」)
第3部 南アジア(インド―ネルー「社会主義型社会」
パキスタン―ブット「イスラーム社会主義」
バングラデシュ―ラーマン「インド型社会」
スリランカ―バンダーラナーヤカ「シンハラ・オンリー政策」
日本―自由民主党と池田勇人「所得倍増計画」)
現代アジアの国家形成と指導者をめぐる問題の考察

出版社・メーカーコメント

フィリピンやパキスタンのように、民主主義国であっても指導者一族が権力を握るのはなぜか。タイやミャンマーのように、軍政と民主政が繰り返されるのはなぜか−−。アジア諸国の近代は、中国とタイ、日本を除いて、欧米および日本による植民地化、第二次世界大戦後の独立という共通した政治過程を持っている。本書は、アジア二四ヵ国のうち一五ヵ国を横並びで比較し、国家形成と指導者の二点に着目して、その共通性と固有性を探る。

著者紹介

岩崎 育夫 (イワサキ イクオ)  
アジア研究者。1949年長野県生まれ。立教大学文学部卒業。アジア経済研究所地域研究第一部主任調査研究員、拓殖大学国際学部教授などを歴任。専門は東アジア・東南アジアの政治発展論。著書に『華人資本の政治経済学』(東洋経済新報社、1997年。アジア太平洋賞特別賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)