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マニラ保険金殺人事件

中公新書ラクレ 318

出版社名 中央公論新社
出版年月 2009年5月
ISBNコード 978-4-12-150318-3
4-12-150318-X
税込価格 814円
頁数・縦 186P 18cm

商品内容

要旨

「ロス疑惑」とともに保険金殺人事件の双璧としてマスコミの話題を集めた「幼児性夢想型」の犯罪。本書は事件の全貌を明らかにしながら、刑期後の主犯の姿も追って特異な人間性に迫る。

目次

第1章 ゲーム感覚
第2章 犯人グループ
第3章 マニラ
第4章 殺人
第5章 動き出すマスコミ
第6章 完落ち
第7章 捜査本部
第8章 独居房
終章 人生の皮肉

おすすめコメント

「ロス疑惑」と並んで、マスコミを巻き込んだ保険金殺人事件の双璧として知られるこの事件は、当時、「『幼児性夢想型』の新凶悪犯罪」と断じられていた。さしたる切実性もなく、トリックを駆使したゲーム感覚をもち、「人を殺してみたかった」的な軽薄さがつきまとう犯人たち。その内面は現代の殺人犯の心象にも重なる面がある。担当した記者が事件の全貌をふりかえり、出所した主犯に改めて接触することで、特異な人間性の本質に迫った力作。

著者紹介

井上 安正 (イノウエ ヤスマサ)  
1944年、栃木県生まれ。読売新聞社社会部で長年、事件を取材。東北総局勤務時代には「弘前大学教授夫人殺し」の真犯人のインタビューという大スクープをあげたことでも知られている。日本新聞協会賞、菊池寛賞受賞。読売新聞社社会部部長などを経て、現在、報知新聞顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)