• 本

見えないものを見る「抽象の目」 「具体の谷」からの脱出

中公新書ラクレ 775

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-12-150775-4
4-12-150775-4
税込価格 946円
頁数・縦 238P 18cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

先の「見えない」時代とよく言われる。さらに、デジタル化の進行によって、目に見えるモノよりも、「見えない」情報をやり取りする機会が、ビジネスでも日常生活でも増えてきた。「見えないもの」の重要性が高まる時代を生き抜くには、これまでとは異なるやり方で物事を試行する必要があるのではないだろうか。本書では、「地頭力」「Why型思考」「メタ認知」といったキーワードで、時代に即した思考力の磨き方を指南してきた著者が、「見えないもの」について正しく考えるための抽象的な思考について論じている。「見えないもの」とは「抽象概念」であり、それを駆使して思考や判断を行うことが、現代では求められている。そのためには「視野を広げる」必要があり、すなわちそれは思考の「次元」を無限大をめざして上げていくことなのだという。著者はビジネスコンサルタント・著述家。株式会社東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ、クニエ等の外資系/日系のグローバル・コンサルティングファームにて業務改革等のコンサルティングに従事した後独立。『地頭力を鍛える』(東洋経済新報社)、『自己矛盾劇場』(dZERO)など著書多数。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年11月22日]

商品内容

要旨

私たちの生きる世界は、予測不能なVUCA時代に突入しました。スマホの普及やGAFAM等の台頭で、デジタルを中心とした「見えない世界」が飛躍的に広がり、これまでとは異なる発想や考え方が必要となってきています。本書で提供する思考法は、見えない世界の多くを占める「抽象」をとらえることで「具体」からの視野を広げ、日々のコミュニケーションや仕事に関する悩みを解消するとともに将来像を描く一助になるでしょう。

目次

第1章 加速するVUCAの時代と見えない世界の拡大
第2章 人は見えるものばかりを追いかける
第3章 「見えないもの」としての抽象
第4章 抽象化とは線を引くこと
第5章 見えない抽象の次元
第6章 視野狭窄と「具体の谷」
第7章 見えない世界を見るための「無知の知」

出版社・メーカーコメント

ベストセラー『地頭力を鍛える』によって広く認知される「地頭力」や「アナロジー思考」、「Why型思考」等の思考力に関する著作で読者を獲得してきた細谷氏の最新書き下ろし。VUCAと言われる不確実で先の見えない時代を生き残るには、「見えないもの」をいかに見えるようにするかが鍵となります。本書では、著者が思考力を鍛えるために用いる「具体と抽象」のテーマに当てはめながら、この「見えないもの」を見えるようにするための考え方を提供します。読み進めることで、これまで見えなくなっていた視野が広がり、日々のコミュニケーションや仕事の計画等に関する悩みを解消するとともに、未来に向けて将来像を描くためのツールになる1冊です。

著者紹介

細谷 功 (ホソヤ イサオ)  
神奈川県生まれ。ビジネスコンサルタント・著述家。株式会社東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ、クニエ等の外資系/日系のグローバル・コンサルティングファームにて業務改革等のコンサルティングに従事した後独立。近年は問題解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学等に対して国内外で実施(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)