• 本

東京焼尽

改版

中公文庫

出版社名 中央公論新社
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-12-204340-4
4-12-204340-9
税込価格 985円
頁数・縦 348P 16cm

商品内容

要旨

空襲に明け暮れる太平洋戦争末期の日々を、文学の眼と現実の眼をないまぜつつ綴る日録。日々の記にあらわれた、さまざまなかなしみや喜びやユーモア、そして詩。その精神の体験記から、文学者内田百諱(けん)が一日一日を噛みしめる思いで生きた姿がうかびあがってくる。

目次

一機の空襲警報
空襲の皮切り
神田日本橋の空襲
東海の激震
深夜の警報頻り也
用水桶の厚氷
大晦日の夜空に響く待避信号の半鐘
鹿が食ふ様な物でお正月
残月と焼夷弾
サーチライトの光芒三十幾条〔ほか〕

著者紹介

内田 百〓 (ウチダ ヒャッケン)  
明治22年(1889)、岡山市に生まれる。六高を経て、大正3年、東京帝大独文科を卒業。この間、漱石の知遇を受け、門下の龍之介、草平らを識る。以後、陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで教鞭をとる。無気味な幻想を描く第一創作集『冥途』をはじめ、独自のユーモア溢れる随筆『百鬼園日記帖』など多くの著作がある。昭和46年4月、八十二歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)