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保守思想のための39章

中公文庫 に5−3

出版社名 中央公論新社
出版年月 2012年12月
ISBNコード 978-4-12-205735-7
4-12-205735-3
税込価格 776円
頁数・縦 239,14P 16cm

商品内容

要旨

保守思想について述べた本は少なくないが、古今の思想史の中に位置づけた本は決して多くはない。保守思想自体に体系化を拒む面があるからだ。本書はその数少ないうちの一書であり、入門書にして思想の深奥にまで触れた名著である。歴史の知恵が凝縮した保守という考えを、危機の時代にあって明晰に捉えた本書の価値は、いま極めて大きい。

目次

地球の危機―帝国主義が蔓延する
情報の空虚―ITが空回りする
「戦後」の完成―アプレゲールの末路
感情の優位―合理の前提はどこにあるのか
葛藤の遍在―感性は錯綜している
平衡の必要―健全な精神は精神の曲芸を要求する
幻覚の不可避―精神のはたらきはすべて仮想である
持続の意義―リアリティの根拠を求めて
成熟の希求―常識という「死者の書」
愛着の必然―手段へのこだわりが生をゆたかにする〔ほか〕

著者紹介

西部 邁 (ニシベ ススム)  
1939年3月、北海道生まれ。1964年、東京大学経済学部卒業。東京大学教養学部教授などを経て、現在、雑誌『表現者』顧問。著書に『経済倫理学序説』(吉野作造賞)『生まじめな戯れ』(サントリー学芸賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)