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黒死病 ペストの中世史

中公文庫 ケ8−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年7月
ISBNコード 978-4-12-206914-5
4-12-206914-9
税込価格 1,540円
頁数・縦 507P 16cm

商品内容

要旨

一三四七年秋、世界の終焉を告げる船がシチリアに辿り着いた―中世・欧州人口の三分の一を奪った史上最悪の感染症に人びとはどう対応したのか。免疫をつけるため汚物の悪臭を吸ったり、半裸になって自らを鞭打ったり…同時代人の書簡や年代記をもとに、極限状態の人間模様から公衆衛生、予防医学の見直しまで豊富なエピソードで語る。

目次

オイメダム―さまよう病
「やつらは怪物だ、人間ではない」
恐怖の跫音
シチリアの秋
ヴィラーニかく記せり
テンプル騎士団総長の呪い
新しいガレノス医学
死という日常風景
頭を西に、足を東に向けて
ユダヤ人大虐殺
「ああ、信仰薄き者たちよ」
始まりの終わり
黒死病はペストではなかった?

おすすめコメント

人類は最悪の疫病を乗り越えてきた。十四世紀、瞬く間に欧州人口の三分の一を奪った病の恐怖を、各種資料から驚くべき緻密さで再現。

著者紹介

ケリー,ジョン (ケリー,ジョン)   Kelly,John
ボストン大学を卒業後、ニューヨーク大学で修士号を取得。科学・医学ジャーナリストとなり、各種雑誌に寄稿する傍ら、大学時代から興味のあったヨーロッパ史の研究を続ける。ニューヨーク在住
野中 邦子 (ノナカ クニコ)  
東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務の後、フリーの編集者を経て、英米ノンフィクションの翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)