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サド侯爵の生涯

新版

中公文庫 し9−12

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年8月
ISBNコード 978-4-12-206918-3
4-12-206918-1
税込価格 1,540円
頁数・縦 491P 16cm
シリーズ名 サド侯爵の生涯

商品内容

要旨

『悪徳の栄え』の著者、サディズムの祖として知られるマルキド・サド。この公序良俗に対決しつづけたフランス貴族の生涯を、誕生から性的醜聞、幽囚生活、孤独な晩年まで描ききる。無理解と偏見に満ちたサド像を覆す、著者渾身の作にして、三島由紀夫『サド侯爵夫人』の典拠となった画期的評伝。巻末エッセイ・三島由紀夫。

目次

誕生より結婚まで(一七四〇‐一七六三年)
リベルタンの出発(一七六三‐一七六七年)
アルクイユ事件の周辺(一七六八‐一七七二年)
マルセイユ事件の周辺(一七七二‐一七七三年)
ラ・コストの城にて(一七七三‐一七七八年)
ヴァンセンヌの鐘楽(一七七八‐一七八四年)
自由の塔(一七八四‐一七八九年)
革命とともに(一七八九‐一七九二年)
恐怖時代に生きる(一七九二‐一八〇〇年)
精神病院の晩年(一八〇一‐一八一三年)
死(一八一四年)

おすすめコメント

神をも恐れぬ性の饗宴に耽溺し、社会と良識に挑戦した十八世紀フランスの貴族、サドの真実を捉えた画期的評伝。〈解説〉出口裕弘〈巻末エッセイ〉三島由紀夫

著者紹介

澁澤 龍彦 (シブサワ タツヒコ)  
1928年、東京に生まれる。東京大学仏文科卒。マルキ・ド・サドをはじめ数多くのフランス文学を翻訳・紹介。その他中世の悪魔学(デモノロジー)、美術評論、文芸評論、独自の幻想小説など幅広いジャンルで活躍。『唐草物語』で泉鏡花文学賞、『高丘親王航海記』で読売文学賞を受賞。87年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)