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ウマし

中公文庫 い110-5

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-12-207041-7
4-12-207041-4
税込価格 748円
頁数・縦 219P 16cm

商品内容

要旨

ウマし、マズしと味わって、咀嚼し、ハマる、懐かしむ。うなぎ、スナック菓子、エナジードリンク。チーズ、きのこ、マーマイト、山椒。あんこの甘さ、地ビールの苦み。食の記憶、異文化の味。そして、卵へのただならぬ愛着。「あたしは、カリフォルニアロールである」。海をまたいだ往来の果て、母/妻/娘の役目をいよいよ終えて、詩人の言葉がほとばしる。胃の腑をゆさぶる本能を賞味すべし。滋養あふるる偏愛のエッセイ。

目次

ハマる(「にゃーこ」を探せ
世田谷のうなぎ ほか)
出会う(一人蕎麦屋
カリフォルニアの無形文化遺産 ほか)
なつかし(熊本、デコポン
熊本、いきなり団子 ほか)
ニガしマズしウマくなし(食べるな危険
機内食、ちょーマズし ほか)
またハマる(柏餅の季節であるが
シュープリームなオレンジ ほか)

出版社・メーカーコメント

摂りこんだ食物があたしをつくる。そして言葉がほとばしる。ウマしもマズしも噛み分けて、偏食オーライ&ボーダーレス。本能の奔流を味わう食エッセイ。

著者紹介

伊藤 比呂美 (イトウ ヒロミ)  
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに八〇年代の女性誌人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』などを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)