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都鄙問答

中公文庫 い136−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-12-207056-1
4-12-207056-2
税込価格 968円
頁数・縦 228P 16cm

商品内容

要旨

文字がない時代にも天の道理があった。文字ではなく「心」を知れ。商人出身の梅岩は神道・仏道、孔孟老荘を独自に解釈、倹約と倫理を重んじる商人道を説いた。その思想は階層を超えて武士にも「心学」として受け入れられる。本書は問答形式をとり、生産と流通の社会的役割の評価、利益追求の正当性を説いた画期的な思考を読み解くことができる。

出版社・メーカーコメント

ウェーバー、ドラッカーよりも二百年早い経営哲学。生産と流通の社会的役割を評価し、利益追求の正当性を説いた商人道の名著。起業家必読。

著者紹介

石田 梅岩 (イシダ バイガン)  
1685(貞享2)年、丹波桑田郡(京都府)生まれ。江戸時代中期の心学者。石門心学の祖。農家に生まれ、京都の商家ではたらきながら独学、のち小栗了雲に師事、京都車屋町に塾をひらく。神・仏・儒・老荘をとりいれたその教えは、人間価値の平等や商人の利潤の正当性をみとめていたため、町人を中心として庶民の間にひろまった。門下に手島堵庵。1744(延享1)年没
加藤 周一 (カトウ シュウイチ)  
1919(大正8)年、東京生まれ。東京帝大医学部在学中から、押韻定型詩の文学運動「マチネ・ポエティク」に参加。47(昭和22)年福永武彦、中村真一郎と「一九四六―文学的考察」を発表、51(26)年医学留学生として渡仏し西欧文化を体験。58(33)年医業を廃し、以後、各国の大学で日本の文学や美術を講じつつ、文学、美術、政治などの評論活動をおこなう。75(50)年『日本文学史序説』で大佛次郎賞。88(63)年東京都立中央図書館長。92(平成4)年立命館大学国際平和ミュージアム館長。93(5)年朝日賞。2008(20)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)