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ラバウル戦線異状なし 現地司令長官の回想

中公文庫 く30−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-12-207126-1
4-12-207126-7
税込価格 990円
頁数・縦 287P 16cm

商品内容

要旨

ガダルカナル撤退後、最前線基地の防備と航空戦の継続という使命を負った草鹿は、補給が途絶えても破損機を修理して航空戦を展開、食料と生活必需品、さらに火薬や魚雷までも自給自足で生産する。また敬愛する山本五十六長官の戦死、陸軍の今村均大将との連携が描かれる。巧みな人材登用によって終戦までを戦い抜いた回顧録。

目次

まえがき(戦況のあらまし)
明朗豁達一意邁進
陸海軍の協同戦線
火山研究所と科学者の良心
嗚呼山本元帥
南東方面艦隊の歌
武功抜群
漂流記
気象観測
民政部の人々
洞窟生活(陣地構築)
施設作業の苦労
いかもの食い
現地自活
兵器類の製造
教育訓練の問題
医務衛生のはなし
珍客待てども来らず
輸送潜水艦の労苦
鼠輸送、蟻輸送
ラバウル海軍航空隊
終戦の憾み

出版社・メーカーコメント

補給が途絶えても破損機を修理して航空戦を展開、食料と生活必需品を自力で生産、終戦までを自給自足で戦い抜いたサバイバル戦記<解説>戸高一成

著者紹介

草鹿 任一 (クサカ ジンイチ)  
1888(明治21)年、石川県生まれ。1909(42)年海軍兵学校卒業。『扶桑』艦長、砲術学校長、第一航空戦隊司令官などを歴任。40(昭和15)年中将。翌年海軍兵学校校長。42(17)年10月、第十一航空艦隊司令長官としてラバウルに赴任、同年12月、南東方面司令長官を兼務する。43(18)年、ラバウルが連合軍に包囲され、終戦まで在任、現地に留まり、武器・食料・必需品を自給自足した。戦後は戦没者の援助、遺骨収集などにつくす。72(47)年没。享年84(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)