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風のない日々/少女 野口冨士男犯罪小説集

中公文庫 の2−4

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-12-207128-5
4-12-207128-3
税込価格 1,100円
頁数・縦 275P 16cm

商品内容

要旨

二・二六事件前夜。判で押したような平凡な日常を送る平凡な一銀行員が、自分と周囲の小さな行き違いの果てに一線を踏み越えてしまう…。リアルな描写の積み重ねが予測不能のサスペンスを生む『風のない日々』に、戦後の復員兵による財閥令嬢誘拐事件を描いた『少女』併録。“同時代批評”井上ひさし。

出版社・メーカーコメント

二・二六事件前夜、平凡な銀行員が小さな行き違いから新婚の妻を殺してしまうまで。日常のリアルな描写の積み重ねがサスペンスを生む野口冨士男の異色作

著者紹介

野口 冨士男 (ノグチ フジオ)  
1911(明治44)年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部予科を中退、文化学院文学部卒業。33(昭和8)年より紀伊國屋出版部に勤務、「行動」「あらくれ」の編集に携わる。40年、初の著書『風の系譜』を発表。66年、執筆に十五年かけた『徳田秋聲傳』で毎日芸術賞を受賞。76年『わが荷風』で読売文学賞(随筆・紀行部門)、79年『かくてありけり』で読売文学賞(小説部門)、80年「なぎの葉考」で川端康成文学賞、86年『感触的昭和文壇史』で菊池寛賞を受賞。82年には日本藝術院賞を受賞。87年、日本芸術院会員。84年より88年まで日本文藝家協会理事長を務めた。1993(平成5)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)