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近代ヨーロッパ宗教文化論 姦通小説・ナポレオン法典・政教分離

出版社名 東京大学出版会
出版年月 2013年9月
ISBNコード 978-4-13-010126-4
4-13-010126-9
税込価格 8,580円
頁数・縦 538,83P 22cm

商品内容

要旨

国家と宗教がせめぎあう世俗化の時代、人間の最期をみとったのは聖職者か医師か。「姦通」を罰したのは宗教か民法か。政治との緊密な関係を解かれ、宗教が文化へと接近していく過程を鋭利な作品分析を通して描き出す。宗教社会学、歴史学、法学との対話から導かれる「近代ヨーロッパ」の批判的考察。

目次

現代の宗教と文化
第1部 ヒロインたちの死生学(ボヴァリー夫人の最期
死の宗教性をめぐって ほか)
第2部 ナポレオンあるいは文化装置としてのネイション(詩人と皇帝
皇帝と教皇 ほか)
第3部 姦通小説論(宗教的な大罪―それとも民法の契約違反?
親密圏のジェンダー論―女子修道会寄宿学校育ちのお嬢さま ほか)
第4部 ライシテの時代の宗教文化(一九〇五年政教分離法
『失われた時を求めて』の宗教文化)
女たちの声―国民文学の彼方へ

著者紹介

工藤 庸子 (クドウ ヨウコ)  
1944年浦和生まれ。1969年東京大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究)、放送大学教授をへて現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)