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愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める

ハヤカワ文庫 NF 535

出版社名 早川書房
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-15-050535-6
4-15-050535-7
税込価格 990円
頁数・縦 332P 16cm

商品内容

要旨

行動経済学ではこれまで、愛や怒り、ねたみという感情は予測可能だが不合理なものとされてきたが、この見方は悲観的に過ぎた。感情は実は合理的なものであり、さまざまな利益をもたらしてくれるのだ。ゲーム理論と進化論とに注目、「意外と賢い感情」の実例をさまざまな実験と自らのコミュニティーでの出来事に照らして、ビビッドに説き明かす。歴代ノーベル経済学賞受賞者が絶賛する行動経済学の新たな収穫。

目次

第1部 怒りとコミットメント(悩むことにはどんな意味があるのか―コミットメントを作り出すメカニズムとしての感情
なぜわれわれは、残酷な仕打ちをする相手に惹かれるのか―ストックホルム症候群とナチスの教師の話 ほか)
第2部 信頼と寛大(汚名と信頼のゲーム―なぜハチは自殺したのか
自己成就不信 ほか)
第3部 愛と性(愛を与えてくれるスプレー―信頼を生み、不信を消すホルモン
男と女と進化―神話を検証する ほか)
第4部 楽観主義、悲観主義、集団行動(なぜわれわれはこれほどネガティブなのか―感情の算数
傲慢と謙虚―ノルウェーの教授の症候群 ほか)
第5部 合理性、感情、遺伝子(不合理な感情
生まれか育ちか―合理的感情の源はどこにあるのか)

著者紹介

ヴィンター,エヤル (ヴィンター,エヤル)   Winter,Eyal
1959年生まれで、イスラエルとドイツの国籍をもつ。エルサレムのヘブライ大学で数学、統計学、経済学を学び、ゲーム理論に関する研究で博士号を取得。ヨーロッパ大学院、セントルイス・ワシントン大学、マンチェスター大学、レスター大学教授などを経て、現在はヘブライ大学合理性研究センター経済学教授、およびランカスター大学工業経済学教授。主たる研究分野はゲーム理論、行動経済学、実験経済学、契約理論
青木 創 (アオキ ハジメ)  
1973年生、東京大学教養学部教養学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)