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ソロモンの指環 動物行動学入門 新装版

出版社名 早川書房
出版年月 2006年6月
ISBNコード 978-4-15-208738-6
4-15-208738-2
税込価格 2,420円
頁数・縦 275P 20cm
シリーズ名 ソロモンの指環

商品内容

要旨

孵卵器のなかでハイイロガンのヒナが孵った。小さな綿毛のかたまりのような彼女は大きな黒い目で、見守る私を見つめ返した。私がちょっと動いて話しかけたとたん、ガンのヒナも私にあいさつした。こうして彼女の最初のあいさつを「解発」してしまったばかりに、私はこのヒナに母親として認知され、彼女を育てあげるという途方もない義務を背負わされたのだが、それはなんと素晴らしく、愉しい義務だったことか…「刷り込み」理論を提唱し、動物行動学をうちたてた功績でノーベル賞を受賞したローレンツ博士が、溢れんばかりの喜びと共感をもって、研究・観察の対象にして愛すべき友である動物たちの生態を描く、永遠の名作。

目次

動物たちへの忿懣
被害をあたえぬもの―アクアリウム
水槽の中の二人の殺人犯
魚の血
永遠にかわらぬ友
ソロモンの指環
ガンの子マルティナ
なにを飼ったらいいか!
動物たちをあわれむ
忠誠は空想ならず
動物たちを笑う
モラルと武器

出版社
商品紹介

ノーベル賞受賞者にして動物の最も良き理解者が共感豊かにつづる永遠の名作、読みやすい活字の新装版。

著者紹介

ローレンツ,コンラート (ローレンツ,コンラート)   Lorenz,Konrad Zacharias
1903年、ウィーンに生まれる。ケーニヒスベルク大学心理学教授、マックス・プランク行動生理学研究所長などを歴任。1930年代より、魚類、鳥類を主とした動物の行動の研究を行ない、動物行動学(エソロジー)という領域を開拓した。この業績により1973年、ノーベル生理学医学賞を受賞。1989年没
日高 敏隆 (ヒダカ トシタカ)  
1930年生まれ。東京大学理学部動物学科卒。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、現在総合地球環境学研究所所長。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)