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マルドゥック・スクランブル

改訂新版

出版社名 早川書房
出版年月 2010年9月
ISBNコード 978-4-15-209153-6
4-15-209153-3
税込価格 2,090円
頁数・縦 638P 20cm

商品内容

要旨

死んだほうがいい。死にたくない。生き残る―。“天国への階段”をシンボルとするマルドゥック市。ある夜、少女娼婦ルーン=バロットは、賭博師シェルの奸計により爆炎にのまれる。瀕死状態の彼女を救ったのは、委任事件担当者にしてネズミ型万能兵器のウフコックと、ドクター・イースターだった。一命をとりとめたバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵の事件担当官ボイルドが立ちはだかる。それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした因縁の相手だった。壮絶な銃撃戦の果てバロットとウフコックは、シェルが運営するカジノで自らの有用性をかけた勝負に挑む。過去の自分と向き合い、生きる意味を考え始めたとき、バロットの最後の闘いが幕を切った―。少女の喪失と再生を描いた著者の最高傑作に、大幅な改訂を加えた新版、堂々刊行。

おすすめコメント

賭博師シェルの奸計により死の淵を漂った少女娼婦バロットは、委任事件担当官ウフコックの助力で再生、自らの存在証明を賭けてカジノでの熾烈な勝負に挑む。本年秋、劇場アニメ化の出世作、完全改稿版。死んだほうがいい。死にたくない。生き残る――“天国への階段”をシンボルとするマルドゥック市。ある夜、少女娼婦ルーン=バロットは、賭博師シェルの姦計により爆炎にのまれる。瀕死状態の彼女を救ったのは、委任事件担当官にしてネズミ型万能兵器のウフコックと、ドクター・イースターだった。その処置によって高度な電子干渉能力を得たバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵の事件担当官ボイルドが立ちはだかる。それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。壮絶な銃撃戦の果てバロットとウフコックは、シェルが運営するカジノで自己の有用性をかけた勝負に挑む。過去の自分と向き合い、生きる意味を考え始めたとき、バロットの最後の闘いが幕を切った――。少女の喪失と再生を描いた著者の最高傑作に、大幅な改訂を加えた新版、堂々刊行。

著者紹介

冲方 丁 (ウブカタ トウ)  
1977年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の1996年に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、第24回日本SF大賞を受賞した『マルドゥック・スクランブル』などの作品を経て、2009年、天文暦学者・渋川春海の生涯を描いた初の時代小説『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞し、第143回直木賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)