• 本

ソーシャル・ビジネス革命 世界の課題を解決する新たな経済システム

出版社名 早川書房
出版年月 2010年12月
ISBNコード 978-4-15-209182-6
4-15-209182-7
税込価格 2,530円
頁数・縦 290P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

環境問題、食糧問題、貧困の問題など、地球規模の深刻な問題については、政治的枠組みの中で国際的な取り組みが進められている。それに伴い、世界各国の企業でも、CSR(企業の社会的責任)の名の下に取り組みが始まっている。そして、今それをさらに一歩進めた「ソーシャル・ビジネス」という概念が注目されつつある。利潤追求を主目的とする従来の企業経営とは異なり、「利益ゼロ」で社会的な目標を実現することを目的とするビジネスだ。本書の著者、ムハマド・ユヌス氏は、母国バングラデシュにおいて、貧困層へのマイクロファイナンス(無担保少額融資)を行なうグラミン銀行を創設。貧困をはじめとする社会問題の解決をめざす多種多様な企業をつくり、世界中の大企業と協力しながら、自ら提唱するソーシャル・ビジネスを実践してきた。本書は、それらの事例を紹介しながら、ソーシャル・ビジネスの考え方、始め方、運営の方法、社会への影響などについて論じたものである。著者は、2006年にノーベル平和賞を受賞している。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2011年2月9日])

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商品内容

要旨

ダノン、インテル、ファーストリテイリングなど、世界の最先端企業が熱いまなざしを注ぐ新しいビジネスのかたちとは?ノーベル賞受賞者が、具体的な実践と無限の可能性を語る。

目次

はじめに ソーシャル・ビジネス―夢から現実へ
第1章 なぜ今、ソーシャル・ビジネスなのか?
第2章 産みの苦しみ―グラミン・ダノンの事例から学ぶ「適応」と「変化」の教訓
第3章 ソーシャル・ビジネスを始める
第4章 ひとりの子どもを救うために―医療分野のソーシャル・ビジネスの事例
第5章 ソーシャル・ビジネスの法的・財務的な枠組み
第6章 グラミン・ヴェオリア・ウォーター―世界の水問題を解決するソーシャルR&Dプロジェクト
第7章 ソーシャル・ビジネスのグローバル・インフラの構築
第8章 明日に向かって―増えつづけるソーシャル・ビジネス
第9章 貧困の終焉―その時は今

出版社
商品紹介

貧困や環境破壊などの難問解決にビジネスの手法で取り組むソーシャル・ビジネス。ノーベル平和賞受賞者がその可能性を熱く語る。

著者紹介

ユヌス,ムハマド (ユヌス,ムハマド)   Yunus,Muhammad
1940年、バングラデシュ・チッタゴン生まれ。チッタゴン・カレッジ、ダッカ大学を卒業後、チッタゴン・カレッジの経済学講師を経て、米ヴァンダービルト大学で経済学博士号を取得。1972年に帰国後、政府経済局計画委員会副委員長、チッタゴン大学経済学部学部長として教鞭を執る。しかし、1974年の大飢饉後に貧しい人々の窮状を目の当たりにして、その救済活動に目覚め、1983年にグラミン銀行を創設。マイクロクレジット(無担保少額融資)で農村部の貧しい人々の自立を支援し、同国の貧困軽減に大きく貢献
岡田 昌治 (オカダ マサハル)  
九州大学知的財産本部特任教授。グラミン・クリエイティブ・ラボ(GCL)@九州大学エグゼクティブ・ディレクターとして、ユヌスの提唱する「ソーシャル・ビジネス」の普及に努める。1953年福岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、NTT勤務を経て、2002年より九州大学法学研究院准教授。2010年より現職。ニューヨーク州弁護士、ワシントン大学経営学修士(MBA)
千葉 敏生 (チバ トシオ)  
翻訳家。1979年神奈川県生まれ。早稲田大学理工学部数理科学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)