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狂女たちの舞踏会

出版社名 早川書房
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-15-210015-3
4-15-210015-X
税込価格 2,640円
頁数・縦 233P 20cm

商品内容

要旨

1885年3月、パリ。サルペトリエール精神病院は、舞踏会の準備でにぎわっていた。「狂っている」と診断され入院している女性患者たちが、少しの間だけ病のことを忘れられる特別な夜会だ。そんなとき、病院に新しい患者がやってくる。19歳のウジェニー。彼女は「霊が見える」と家族に告白したために、この病院に入れられた。自分は「正常」だと信じるウジェニーは、一刻も早く病院から出ようとするのだが…。そこは、秩序を乱すあらゆる女の「捨て場所」だった―。実在する病院を題材に、「ふつう」とは何かを問う注目の長篇小説。高校生が選ぶルノードー賞受賞。

出版社・メーカーコメント

19世紀末、パリ。少女ウジェニーは「霊が見える」と告白したために、家族に勘当され精神病院に入れられた。そこでは女性の苦悩やトラウマが「狂気」と診断されていた。病院で行われた公開講義や舞踏会の史実を元に、社会から排除された女性たちを描いた小説。

著者紹介

マス,ヴィクトリア (マス,ヴィクトリア)   Mas,Victoria
1987年生まれの作家。アメリカに8年留学し、映画と文学の研究に加え、映像関係の仕事に携わる。帰国後、ソルボンヌ大学で文学の修士号を取得。小説デビュー作となる『狂女たちの舞踏会』(2019年)は、“高校生が選ぶルノードー賞”を受賞し、フランスのみで20万部を突破。女優メラニー・ロランが監督、主演で映像化も決定している
永田 千奈 (ナガタ チナ)  
早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒、訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)