• 本

ぼくの心は炎に焼かれる 植民地のふたりの少年

出版社名 徳間書店
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-19-865796-3
4-19-865796-3
税込価格 1,870円
頁数・縦 231P 19cm

商品内容

要旨

一九五一年、ケニア。十一歳の白人少年マシューが寄宿学校から自宅の農場へもどってくると、家のまわりのフェンスが以前よりも高くなっていた。白人から土地を取り返そうとするキクユ人の集団におそわれる農場がふえているせいだ。そうした集団を、白人は“マウマウ”と呼び、恐れていた。キクユ人のムゴは、マシューの住む邸宅の台所で下働きをしていて、マシューから兄のようにしたわれている。しかし、マシューに頼みこまれてついたうそのせいで、主人であるマシューの父にしかられることもあった。そんなある夜、ムゴの家にマウマウの一団がやってきて、ムゴの両親や農場で働くキクユ人たちを仲間に引き入れようとするが…?イギリス植民地時代のケニアを舞台に、白人と黒人、ふたりの少年の視点から、アフリカの歴史の一場面を描きだす。南アフリカで生まれ育ったカーネギー賞受賞作家による、心がひりひりする歴史フィクション。

著者紹介

ナイドゥー,ビヴァリー (ナイドゥー,ビヴァリー)   Naidoo,Beverley
南アフリカ連邦ヨハネスブルクに育つ。学生時代、反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動に身を投じて逮捕され、拘留されたのち、イギリスに亡命。児童文学『真実の裏側』(めるくまーる)で二〇〇〇年にカーネギー賞を、本書『ぼくの心は炎に焼かれる植民地のふたりの少年』でチルドレンズ・アフリカーナ・ブック賞(CABA)を受賞したのを始め、数々の賞に輝く。デビュー作『ヨハネスブルクへの旅』(さ・え・ら書房)は、当初南アフリカ共和国では禁書とされたが、今では名作として親しまれている
野沢 佳織 (ノザワ カオリ)  
上智大学英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)