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男女賃金格差の経済学

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-296-11836-6
4-296-11836-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 241P 19cm

商品内容

要旨

単純平均の比較では、実態も改善度も分からない。日本企業の実情や、男女の行動特性までふまえ、真の格差をいかに測り、改善するか、最新の経済学を実装。

目次

序章 後れをとった日本の男女格差への取組み
第1章 男女賃金格差を生み出す社会的構造
第2章 私たちの意識に潜むジェンダーバイアス
第3章 行動特性の性差が引き起こす問題
第4章 男女賃金格差の測り方
第5章 自社の男女賃金格差を理解する8つのポイント
第6章 アクションプランの策定とKPI
第7章 なぜ男女格差の解消が必要になっているのか―人的資本理論で読み解く

出版社・メーカーコメント

男女の賃金の平均を単純に比較するだけでは、実態も改善度も分からない。日本企業の実情や男女の行動特性までふまえ、真の格差をいかに測り、改善するか、最新の経済学の実装の仕方を解説する。2023年のノーベル経済学賞は、ハーバード大学で労働市場における男女格差を長年研究してきたクラウディア・ゴールディン教授が受賞した。また、日本でも企業に男女賃金差の開示が義務化されるなど、男女格差の改善への取組みが注目されている。ただ、年齢や職種、雇用形態など従業員の属性を考慮しない男女差比較は、実態が分からず、企業が改善努力しても現れにくい。それだけでなく、ジェンダーバイアスや統計的差別といった問題、自己アピールの仕方などの男女の行動特性、男性だけの集まりに情報が偏在する「オールド・ボーイ・ネットワーク」の存在など取り組むべき課題は多い。人事の経済学の第一人者で、企業と共同研究し実態を分析してきた著者が、経済学研究で明らかになった様々な知見や手法を紹介し、企業の取り組みに活かしやすいように解説する。

著者紹介

大湾 秀雄 (オオワン ヒデオ)  
早稲田大学政治経済学術院教授。1964年生まれ。東京大学理学部卒業。(株)野村総合研究所勤務を経て、留学。コロンビア大学経済学修士、スタンフォード大学経営大学院博士(Ph.D.in Business)。ワシントン大学オーリン経営大学院助教授、青山学院大学国際マネジメント研究科教授、東京大学社会科学研究所教授を経て、2018年から現職。(独)経済産業研究所ファカルティフェロー兼任。東京大学エコノミックコンサルティング株式会社アドバイザー。ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会理事。専門は、人事経済学、組織経済学、および労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)