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トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか それでも保護主義は常態化する

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-296-12543-2
4-296-12543-5
税込価格 3,080円
頁数・縦 255P 19cm

商品内容

要旨

なぜ、破壊的な政策が登場したのか?世界経済はこれからどうなるのか?伊藤元重氏解説。日米関税合意直後に執筆された「日本語版序文」収録。

目次

第1章 貿易の大ハッキング 不満、混乱、アメリカが自ら築いた体制に仕掛けた戦争
第2章 不満ドクトリン アメリカの保護主義、そして、なぜそれがトランプ後もつづくのかは、「不満」で説明がつく
第3章 カオス 意図したものか、機能不全か トランプの貿易政策に一貫性がない理由
第4章 関税は中間層の助けにならないが、それでもワシントンで支持される理由 経済に対する特効薬を、関税というプラセボ(偽薬)にすり替える政治
第5章 関税では産業の復活はできない なぜ保護主義ではアメリカの産業の立て直しができないのか
第6章 関税では貿易赤字は解消できない トランプの貿易政策の根底にある神話
第7章 アメリカと中国の対立は貿易戦争ではない 体制の衝突に勝利できるという危険な幻想
第8章 貿易ハッキングは世界を分断するか ポスト・アメリカ主導の世界貿易秩序のシナリオ
第9章 ハッキングによって世界貿易秩序は壊されたのか システム管理者がハッカーに変わるとき
第10章 ポスト・アメリカ主導時代への戦略 ルールに基づく体制を守るため、ルールに従い、「集団的リーダーシップ」と協調する
第11章 なぜリーダーたちは立ち上がらなければならないのか 貿易体制を救うことが、世界の繁栄を救うことになる
付録

著者紹介

ボールドウィン,リチャード (ボールドウィン,リチャード)   Baldwin,Richard
スイス国際経営開発研究所(IMD)ビジネススクール教授、経済政策ポータルサイトVoxEU.orgファウンダー、編集長。米マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.。ブッシュ(父)政権で大統領経済諮問委員会(CEA)シニア・エコノミストとしてウルグアイ・ラウンド、日米間の貿易交渉を担当。グローバリゼーションに関連して、世界各国の政府、国際機関に助言活動を行う
伊藤 元重 (イトウ モトシゲ)  
東京大学名誉教授。1951年静岡県生まれ。東京大学経済学部卒業。米ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了。同大学Ph.D.。専門は国際経済学。東京大学経済学部助教授、同大学大学院経済学研究科教授を経て、2016年4月〜2022年3月まで学習院大学教授。2016年6月より東京大学名誉教授
笹田 もと子 (ササダ モトコ)  
翻訳家。電機メーカー勤務を経て、翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)