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丁庄の夢 中国エイズ村奇談

出版社名 河出書房新社
出版年月 2007年1月
ISBNコード 978-4-309-20473-4
4-309-20473-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 358P 20cm
シリーズ名 丁庄の夢

商品内容

要旨

本書は、「生と死が対話する」という構造を持った悲劇の物語である。この物語は「死者」である一人の少年の口から次から次へと語られる。象徴と現実の間で、作者は稀有の想像力を駆使し、叙述の起伏に沿って物語の哲学を構築している。これは単に「エイズ村」の悲劇というだけでなく、中国の大地で生きている八億の農民の共通した戸惑いなのである。1990年代の中国河南省、政府の売血政策で100万人とも言われるHIVの感染者を出した貧農の「エイズ村」を舞台に繰り広げられる、死と狂気と絶望と哄笑の物語。「現代の魯迅」と評される第一級の反体制作家が書下ろし、たちまち15万部を売り切ったスキャンダラスな傑作。

出版社
商品紹介

「現代の魯迅」と評され、ノーベル賞も噂される実力派作家による、悲劇のエイズ村を舞台にした迫真のドラマ。15万部を超える話題作。

著者紹介

閻 連科 (エン レンカ)  
1958年、中国河南省嵩県の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労、二十歳の時に解放軍に入隊する。在軍中に河南大学と解放軍芸術学院を卒業、2004年に軍を離れ、北京市作家協会に所属して作家活動に専念。1980年代末から小説を発表し、長篇8篇、中篇40篇、短篇60篇を著す。『堅硬如水』で魯迅文学賞を、『受活』で老舎文学賞を受賞。現代中国を代表する反体制派の作家で、ノーベル文学賞に最も近い中国人作家と言われている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)