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JR東日本 脱・鉄道の成長戦略

KAWADE夢新書 S454

出版社名 河出書房新社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-309-50454-4
4-309-50454-X
税込価格 979円
頁数・縦 222P 18cm

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要旨

人口減少やリモートワークなどの浸透、消費行動のオンライン化など、社会変化の波を大きく受けている鉄道業界。世界でも有数の規模を誇る鉄道事業者であるJR東日本は、かねてより鉄道頼みの経営から脱することを表明してきたが、最近はそれが加速しているという。如実に示す例が「銀行」サービスの開始だ。本書では、近年のJR東日本の変革の歩みを概観しつつ、「JRE BANK」に代表されるような、鉄道会社の枠組みを超えた事業展開とその意図を掘り下げている。デジタル金融サービスへ進出するJR東日本の狙いは、移動や購買、入出金といった生活に関わる多様なデータを一元的に管理し、取得したビッグデータを活用して一大経済圏を築くことだ。そうした変革の鍵となるのが、交通インフラとして広く浸透したSuicaなのだという。著者は鉄道ジャーナリスト。首都圏を中心とした鉄道史の研究を行う。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当した経験を持つ。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年10月15日]

商品内容

要旨

日本最大の鉄道会社であるJR東日本が岐路に立っている。鉄道事業はコロナ禍前の利益が望めず、銀行や不動産といった非鉄道事業への軸足の移動を急いでいるのだ。「鉄道への集中」からの脱却は、私たちの生活をどう変えていくのか?変革の深層に迫る!

目次

序章 JR東日本が直面している危機
1章 鉄道受難の時代を生き延びる「次の一手」
2章 数字と歴史で読み解く鉄道事業
3章 数字と歴史で読み解く関連事業
4章 Suicaの進化がもたらす新たな生活スタイル
5章 「都市を快適」に、「地方を豊か」に
6章 JR東日本が挑む未来戦略

著者紹介

枝久保 達也 (エダクボ タツヤ)  
1982年、埼玉県生まれ。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当し、2017年に退職。現在は鉄道ジャーナリストとして執筆活動とメディア対応を行なうかたわら、都市交通史研究家として首都圏を中心とした鉄道史を研究する。著書『戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団』で第47回交通図書賞歴史部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)