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官邸から見た原発事故の真実 これから始まる真の危機

光文社新書 558

出版社名 光文社
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-334-03661-4
4-334-03661-9
税込価格 858円
頁数・縦 261P 18cm

商品内容

要旨

福島原発事故は、本当は、どこまで深刻な事態に陥っていたのか?「冷温停止状態」の年内達成で、一段落なのか?「汚染水処理」の順調な進捗で、問題解決なのか?「原子力の安全性」とは、技術の問題なのか?SPEEDIの活用、環境モニタリングの実施は、なぜ遅れたのか?なぜ、浜岡原発の停止要請をしなくてはならなかったのか?なぜ、玄海原発の再稼働を安易に認めるべきではないのか?―原子力の専門家であり、内閣官房参与として原発事故対策に取り組んだ著者が語る、緊急事態で直面した現実と極限状況での判断。緊急出版。

目次

第1部 官邸から見た原発事故の真実(福島原発事故が開いた「パンドラの箱」
原発事故、現在の「最大のリスク」は何か
「首都圏三千万人の避難」という最悪シナリオ ほか)
第2部 政府が答えるべき「国民の七つの疑問」(原子力発電所の安全性への疑問
使用済み燃料の長期保管への疑問
放射性廃棄物の最終処分への疑問 ほか)
第3部 新たなエネルギー社会と参加型民主主義(「脱原発依存」のビジョンと政策
「政策」ではなく「現実」となる脱原発依存
TMI事故が止めた新増設 ほか)

おすすめコメント

2008年度、沖縄美ら海水族館の入場者数は310万人に達し、旭山動物園はもちろんのこと、王者・上野動物園(290万人)を上回った。沖縄の玄関口である那覇空港からも車で二時間かかるという、立地としては最悪の部類に入る水族館が、なぜ動物園を含めた集客で日本一になれたのか。そこには、世界一、世界初にこだわった試行錯誤の積み重ねがあった。沖縄美ら海水族館の前身である沖縄国際海洋博覧会記念公園水族館時代から館長を勤めてきた著者が、その裏側を語り下ろす。

著者紹介

田坂 広志 (タサカ ヒロシ)  
1951年生まれ。’74年東京大学工学部原子力工学科卒業、同大医学部放射線健康管理学教室研究生。’81年東京大学大学院工学系研究科原子力工学専門課程修了。工学博士(核燃料サイクルの環境安全研究)。同年民間企業入社。原子力事業部にて、青森県六ヶ所村核燃料サイクル施設安全審査プロジェクトに参画。米国パシフィックノースウェスト国立研究所にて、高レベル放射性廃棄物最終処分プロジェクトに参画。原子力委員会専門部会委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)