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追跡税金のゆくえ ブラックボックスを暴く

光文社新書 1242

出版社名 光文社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-334-04649-1
4-334-04649-5
税込価格 946円
頁数・縦 243P 18cm

商品内容

要旨

67兆円。この金額は過去最高額を更新した2021年度の税収だ。近年、税収は右肩上がりで、それに合わせて私たちの租税負担率も上がっている。では、集められた税金は無駄なく活用されているのか。そんな素朴な疑問から取材を始めてみると、そこには愕然とする現実が横たわっていた。一般社団法人を介した“中抜き”を黙認する政府。政府も内訳の詳細が分からない五輪予算。コロナ禍におけるゼロゼロ融資の不正利用。孫の小遣いとなる中山間地域への補助金。使われぬまま放置される巨額の基金―。増税という選択肢を取る前に、こうした状況を改善する必要があるのではないか。約3年にわたって粘り強く取材を続けてきた若手新聞記者が、税金の無駄遣いの実態を克明に記す。

目次

第1章 官僚も黙認する中抜き―一般社団法人という隠れみの(一般社団法人に集まる公金
巧妙な合法的“中抜き”の実態)
第2章 ブラックボックスの五輪予算―うま味だらけの人件費単価(内部文書が示唆するオリンピック予算の闇
契約書に付随する驚愕の人件費単価)
第3章 バラまかれたコロナ支援金の行方―ゼロゼロ融資、病院支援の副作用(ゼロゼロ融資のモラルハザード
コロナ禍を機に国公立病院が黒字化する理由)
第4章 地域のしきたりが搾取する公金―遊興費へと消える消防団員の報酬と農業補助金(団員の報酬は団のモノ?
孫の小遣いとなる中山間地域の補助金)
第5章 名ばかりのワイズスペンディング―膨らむ防衛費と積み上がる基金(杜撰なコスト管理のまま防衛費は2倍に
高く積み上がる野ざらしの基金)

著者紹介

高橋 祐貴 (タカハシ ユウキ)  
神戸市出身。慶應義塾大学文学部卒業。2014年、毎日新聞社入社。和歌山支局、岡山支局を経て’19年から東京本社経済部。金融や経済産業省、財務省、国土交通省などを担当し、これまでにメディア・アンビシャス大賞の活字部門入選(’20年)、疋田桂一郎賞(’22年度)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)