
トランス=アトランティック
文学の冒険シリーズ
出版社名 | 国書刊行会 |
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出版年月 | 2004年9月 |
ISBNコード |
978-4-336-03594-3
(4-336-03594-6) |
税込価格 | 2,860円 |
頁数・縦 | 293P 20cm |
商品内容
要旨 |
「よし、それならいっそのこと、かたっぱしから連中をはりたおしてやる!ところが、いきなり壁だった。そこで踵を返し、出口へと歩き出す…会衆は呆気にとられ、口をあんぐりあけて、小生を見てる…すたすた歩きは次第に威力を増し、迫力を増し…おお、悪魔、悪魔、すたすた、すたすた、すたすた。よし、いいぞ。すたすた歩きだ。すたすた、すたすた…」ポーランドでの作家としての名声におさらばし、アルゼンチンにやって来た“小生”は、海の向こうの祖国で戦争が始まったことを知った。これ幸いと故郷への帰還を断念し、ブエノスアイレスの熱気に身をゆだねたはいいものの、周りは体面を重んじるバカばかり。唇を赤く塗った謎の男とグルになって、“小生”はおとな共を叩き潰す仕儀にあいなった。永遠の青二才を標榜する作家ゴンブローヴィッチが、みずからの体験をもとにして戯画的に綴ったグロテスク・リアリズムの傑作。 |
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出版社 商品紹介 |
ブエノスアイレスで大戦勃発の報を聞いた若き作家が、異国の地で味わう亡国の悲哀とグロテスクな体験を戯画的に描いた半自伝的小説。 |