アメリカの黒人女流作家、ハーストンの波瀾の人生を最新の研究成果をもとに紹介。さらに「スパンク」、『ヨナのとうごまの蔓』、『驢馬とひと』などの長短編の代表作１５編を各々解説する。アメリカ南部の黒人文化に根ざす、力強いアフリカ性を民俗学的な視点で捉え発展させた魅力的な作品群のルーツを探り、作家の全体像に迫る。

第１章　ゾラ・ニール・ハーストン（ハーストンの家系
ハーストンとアラバマ州ノタサルガ）
第２章　初期の短編作品（フロリダ州イートンヴィル
「ジョン・レディング大洋に向かう」　ほか）
第３章　長編作品（『ヨナのとうごまの蔓』
『騾馬とひと』　ほか）
第４章　ゾラ・ニール・ハーストン論（ハーストンの世界の広がり
ハーストンのアフリカ性　ほか）