• 本

D・H・ロレンスと新理論

出版社名 国書刊行会
出版年月 1999年3月
ISBNコード 978-4-336-04125-8
4-336-04125-3
税込価格 2,970円
頁数・縦 301,14P 20cm

商品内容

要旨

「チャタレー卿夫人の恋人」、「恋する女たち」、「セント・モーア」などのD.H.ロレンスの作品をデリダ、ラカン、フーコーらの理論と文化研究の視点を通して読む試み。気鋭の研究者による12の論文は、12の理論に基づく新しいロレンス解釈であると同時に、難しくて近寄りがたい「新理論」の、分かり易く具体的な案内にもなっている。批評理論用語・理論家解説付。

目次

「知」の楽園喪失―文化研究にむけて
サイードとロレンス・ポストコロニアル批評と『羽毛の蛇』
バシュラールとロレンス・〈物質的想像力〉と「プロシア士官」
デリダとロレンス・終りなき反復―『恋する女たち』の世界
ラカンとロレンス・メタ言語は存在しない―ファルス的シニフィアンとしての「死んだ男」
ドゥルーズとロレンス・脱領土化と再領土化―『千のプラトー』と『アロンの杖』
バフチンとロレンス・破壊と構築―『恋する女たち』をめぐって
フーコーとロレンス・逸脱の館―『チャタレー卿夫人の恋人』
ロレンスとマルクス主義・『恋する女たち』のナショナリズム言説
ロレンスと大衆社会・『チャタリー卿夫人の恋人』における大衆社会と階級〔ほか〕