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張り出し窓の街

カイロ三部作 1

出版社名 国書刊行会
出版年月 2011年12月
ISBNコード 978-4-336-05377-0
4-336-05377-4
税込価格 5,500円
頁数・縦 541P 23cm

商品内容

文学賞情報

2012年 第48回 日本翻訳出版文化賞受賞

要旨

旧市街に住む一家の長、アフマドの壮年期の物語。彼は家の外では酒色を楽しむが、家庭では厳格な独裁者。妻のアミーナは夫の留守の間に禁じられた外出をしたことがばれて、一時実家に帰される。美貌の次女アーイシャは資産家シャウカト家のハリールに嫁ぎ、それが縁で長女のハディーガもハリールの兄イブラーヒームと結婚。アフマドの長男で身持ちの悪いヤーシーンは父の親友の娘ザイナブと結婚させられるが、性的醜聞が原因で、身重な妻が家出をして離婚。時代は1917年から1919年までで、この時期英国からの独立運動が活発となり、指導者のザグルールがマルタに追放されると、エジプトはデモで騒然となり、愛国青年の次男ファフミーは親に内緒で活動。やがてザグルールが釈放され、民衆が平和的デモで喜びを表現したが、英兵が発砲し、一家の希望の星ファフミーが、あたら19歳で落命。

出版社
商品紹介

アラブ圏唯一のノーベル文学賞作家マフフーズの代表作『カイロ3部作』新完訳版、ついに刊行。一家三代にわたる壮大な大河小説。

著者紹介

マフフーズ,ナギーブ (マフフーズ,ナギーブ)  
1911‐2006。1911年下級官吏の末子として、エジプトの首都カイロに生まれる。カイロ大学哲学科を卒業後、創作活動に従事し、三五冊の長編、一七冊の短編集、二冊の掌編集を発表。アラブ社会の代表的作家として、1988年にノーベル文学賞に輝く。今もってアラブ唯一の受賞者である
塙 治夫 (ハナワ ハルオ)  
翻訳家。1953年外務省による戦後最初のアラビア語研修生としてカイロに学ぶ。アラビア語の習得が進むとともにマフフーズの文学に傾倒。アラブ七カ国に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)