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夜明け

カイロ三部作 3

出版社名 国書刊行会
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-336-05379-4
4-336-05379-0
税込価格 4,950円
頁数・縦 350P 23cm

商品内容

文学賞情報

2012年 第48回 日本翻訳出版文化賞受賞

要旨

時代は1935年から1944年まで。第二次大戦が勃発して、イタリアがカイロを爆撃。その直後、老衰したアフマド・アブドルガワードが世を去る。孫たちが成人し、ヤーシーンの息子で美男子のリドワーンは男色趣味の政治家に可愛がられ、栄達の道を歩み始めるが、政権交代で運命が狂う。他方、シャウカト家に嫁入りしたハディーガの長男アブドルムネイムはイスラム原理主義に魅せられてムスリム同胞団に入り、次男アフマドは左翼の活動家となるが、二人は危険分子として逮捕される。懐疑と無為のうちに生きたカマールは、二人の信念と行動力、特にアフマドが人生と民衆を信じ、人間としての義務に邁進する姿に感銘を受ける。その頃アミーナは死の床にあり、アブドルムネイムの妻カリーマからアミーナの曾孫が生まれようとしている。

出版社
商品紹介

アラブ圏初のノーベル賞作家マフフーズの代表作『カイロ三部作』初完訳版の第3部。

著者紹介

マフフーズ,ナギーブ (マフフーズ,ナギーブ)  
1911‐2006。1911年下級官吏の末子として、エジプトの首都カイロに生まれる。カイロ大学哲学科を卒業後、創作活動に従事し、三五冊の長編、一七冊の短編集、二冊の掌編集を発表。アラブ社会の代表的作家として、1988年にノーベル文学賞に輝く。今もってアラブ唯一の受賞者である
塙 治夫 (ハナワ ハルオ)  
翻訳家。1953年外務省による戦後最初のアラビア語研修生としてカイロに学ぶ。アラビア語の習得が進むとともにマフフーズの文学に傾倒。アラブ七ヵ国に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)