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原三溪と日本近代美術

出版社名 国書刊行会
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-336-06150-8
4-336-06150-5
税込価格 5,940円
頁数・縦 316,22P 22cm

商品内容

要旨

日本近代有数の美術コレクター、芸術のパトロンであった原三溪。その作品蒐集と美術家支援の実相や日本近代美術史の展開に果たした意義について、自筆の「美術品買入覚」など貴重な一次資料を駆使して詳細に論じる。

目次

第1章 「買入覚」にみる原三溪の古美術蒐集(「買入覚」の概要とコレクションの形成過程
原三溪の文人趣味とその変容
明治期の「美術」と原三渓
茶の湯道具の蒐集と展観―益田孝(鈍翁)の影響
「買入覚」にみる宗達・光琳再評価)
第2章 原三溪の近代美術蒐集―近代美術の愛好者として(原三溪旧蔵近代美術コレクションの概要と初期の特徴―明治二十六年‐同四十年
支援の始まりとコレクションの充実―明治四十一年‐大正七年
支援と購入の終焉(大正八年‐昭和六年))
第3章 原三溪の美術家支援(原三溪の美術家支援の意義―官展との比較
新進作家への支援の再検討)
第4章 原三溪旧蔵近代日本画の研究(今村紫紅筆『護花鈴』―図像の源泉と文化史的背景をめぐって
安田靫彦筆『夢殿』―明治期の聖徳太子顕彰を手掛かりに)
第5章 次世代のパトロンと原三溪(原三溪と細川護立の美術蒐集―近代工芸との関わりを中心に
次世代の支援者―大原孫三郎、大原總一郎、原善一郎)

著者紹介

三上 美和 (ミカミ ミワ)  
1971年、東京都生まれ。2006年、学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(哲学)。専門は日本美術史・工芸史。東京国立近代美術館工芸課客員研究員などを経て、京都造形芸術大学芸術学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)