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エリザベス・ボウエンの短篇を読む

出版社名 国書刊行会
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-336-07689-2
4-336-07689-8
税込価格 4,180円
頁数・縦 309,13P 22cm

商品内容

要旨

20世紀英国文壇を代表するアングロ・アイリッシュの作家。幻想的な短篇の名手、その秘密に迫る。アイルランド、戦争、ジェンダー、超自然、幻想など、12人の論者がボウエンを多面的に浮き彫りにする意欲的試み。ボウエン自身の優れた短篇論3本を併録。

目次

序論 短篇の興隆と短篇作家としてのエリザベス・ボウエン
第1部 作家・作品論(新しきセンセイション小説―短篇「針箱」を読む
チョコレートと芸術と消化不良―短篇「ミセス・モイシー」の“食”の表象から探る、ボウエンとモダニズムの関係
ボウエンが生み出した“完璧”なガヴァネスー短篇「割引き品」におけるお金・ガヴァネス・『エマ』
『フェイバー版現代短篇集』をめぐって―ボウエンとT・S・エリオット)
第2部 アイルランド問題を中心に(アイルランドの語り方―短篇「手と手袋」から『愛の世界』へ
短篇「幸せな秋の野原」にみるアイルランドの表象とボウエンの技法
イギリス、アイルランド、アングロ・アイリッシュの表象をめぐる問題―短篇「奥の客間」と「彼女の大盤振舞い」における心霊主義)
第3部 少女の問題、女の問題(少女の世界とその時空間―短篇「ジャングル」を読む
ボウエン的主題と手法のつまった短篇「闇の中の一日」―場所・記憶・少女を中心に読み解く
短篇「よりどころ」の「不気味なもの」―霊が女の孤独のよりどころ)
第4部 戦争を背景に(死の過去から生の未来へ―短篇「恋人は悪魔」「幸せな秋の野原」「幻のコー」における幻想表現
七歳まで字が読めなかった―短篇「幻のコー」vsロンドン大空襲)
第5部 ボウエンによる短篇論(翻訳)(短篇小説(『フェイバー版現代短篇集』序文)
イングランドの短篇作品
『アン・リーの店』序文)