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平成はなぜ失敗したのか 「失われた30年」の分析

出版社名 幻冬舎
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-344-03425-9
4-344-03425-2
税込価格 1,650円
頁数・縦 295P 19cm

商品内容

要旨

失敗の検証なしに、日本は前進できない!日本人が遅れを取り続ける原因を徹底解明。平成経済史が一気にわかる。

目次

第1章 日本人は、バブル崩壊に気づかなかった
第2章 世界経済に大変化が起きていた
第3章 90年代末の金融大崩壊
第4章 2000年代の偽りの回復で改革が遠のく
第5章 アメリカ住宅バブルとリーマン・ショック
第6章 崩壊した日本の輸出立国モデル
第7章 民主党内閣と東日本大震災
第8章 アベノミクスと異次元金融緩和は何をもたらしたか?
第9章 日本が将来に向かってなすべきこと

おすすめコメント

平成経済史が一気にわかる。「平成」という時代の失敗の検証なしに、日本は前進できない!日本人が遅れを取り続ける原因を徹底解明。平成の30年間を一言で言えば、世界経済の大きな変化に日本経済が取り残された時代でした。平成時代を通じて、日本経済の国際的な地位は継続的に低下したのです。ここで重要なのは、「努力したけれども取り残された」のではなく、「大きな変化が生じていることに気がつかなかったために取り残された」ということです。改革が必要だということが意識されず、条件の変化に対応しなかったのです。平成の時代が終わることから、平成回顧ブームが起き、多くのメディアが「平成を振り返る」という特集を組んでいます。振り返るのであれば、過去を懐かしむだけでなく、なぜこの時代が日本にとっての失敗の時代になってしまったのか、その原因を明らかにすることが重要です。そうすることによって、平成回顧ブームを意味あるものにすることができるはずです。 本書は、このような観点から、平成時代の経済を分析し、重要な選択の局面において、本当はどうすべきだったかを考えます。それらを、いまの日本経済が抱える問題との関連で取り上げ、将来に向かって日本が何をなすべきかを検証します。主として日本の経済について述べますが、それだけでなく、世界経済についても言及します。とくに中国の変貌と成長が重要な関心事です。本書が平成のつぎの時代において少しでも役に立つことができれば幸いです。(「はじめに」より)

著者紹介

野口 悠紀雄 (ノグチ ユキオ)  
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2017年9月より早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)