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抵抗と日系文学 日系収容と日本の敗北をめぐって Hisaye Yamamoto Wakako Yamauchi Karen Tei Yamashita Kazuo Ishiguro Juliet Ko

出版社名 三修社
出版年月 2022年1月
ISBNコード 978-4-384-05995-3
4-384-05995-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 311P 20cm

商品内容

要旨

第二次世界大戦の日系収容と日本の敗北をテーマに、独自のナラティブを創造しようとした作家の「抵抗」とは?アメリカ文学史上における日系作家の位置を再定位し、日系のナラティブのもつ新しい視座を探究する。

目次

抵抗するナラティブ 距離の問題
概観―ナラティブとエスニシティの政治学
第1部 収容経験を書かないということ―集団的記憶喪失時代の収容所の残存(収容所の残像とキリスト教的フレーム ヒサエ・ヤマモト
敗北の共振 ワカコ・ヤマウチの日本的空間と南部文学 ほか)
第2部 戦争を知らないということ―ポストメモリー世代における抵抗のナラティブ(収容所をめぐるテキスト カレン・テイ・ヤマシタの文化人類学的アプローチとその日系性の諸相
異国の祖国 ヤマシタとイシグロの七〇年代と日本
敗北によって露呈する新たなジェンダー的力学 カズオ・イシグロのエスニシティへの抵抗)
第3部 ハワイ―日系アメリカの「島」のローカル・ナラティブ(災厄と日系アメリカという有責性 ジュリエット・コーノのローカル・ナラティブ
抵抗の行方)

著者紹介

牧野 理英 (マキノ リエ)  
現在日本大学文理学部英文学科教授。アリゾナ州立大学英文学科博士課程修了(博士号)。専門分野は現代アメリカ文学(エスニック文学・日系アメリカ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)