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紙に刻まれた〈広島〉 原民喜『小説集夏の花』を読む

出版社名 三省堂
出版年月 2020年8月
ISBNコード 978-4-385-36588-6
4-385-36588-1
税込価格 3,080円
頁数・縦 253P 20cm

商品内容

要旨

原民喜が「ひどい衰弱と飢餓のなかで」「ひだるい躯を石油箱の机に鞭打ち」「赤貧と窮死に追詰めながら」書いたと記す六編の小説。静かに物語られた「稀有な体験の紀念」を、あの日から七十五年を経たいま、ていねいに読み解く。

目次

第1章 「夏の花」―作者は「原子爆弾」による惨状をどのように「記録」したのか
第2章 「廃墟から」―作者は「廃墟」という言葉をなぜ選び取ったのか
第3章 「壊滅の序曲」―『小説集夏の花』の「三部作」はどのように完結したのか
第4章 「小さな村」―「ひだるい」時空間と『小説集夏の花』の「後記」
第5章 「昔の店」―「物産陳列館の円屋根」はどのように見えたのか
第6章 「氷花」―疲弊の中の幽き希望と『小説集夏の花』の題辞
資料編

著者紹介

大高 知児 (オオタカ トモジ)  
1954年東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程(後期)中退。現在、中央大学全学連携教育機構兼任講師。専攻は、近・現代の日本語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)