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口伝我が人生の辞

出版社名 主婦と生活社
出版年月 2003年7月
ISBNコード 978-4-391-12833-8
4-391-12833-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 274P 20cm

おすすめコメント

これはまさに裕さんの遺言です(石原まき子)。小樽、湘南、太陽族、ヨット、喧嘩、日活、結婚、独立、成功、失敗、負債、大病、そして生還。エピソードを年代で羅列したら、僕の半生は空白の部分がなくなる。すべてが青春だった・・・。

内容抜粋

本書「解説」より

石原が逝ったのは昭和62年7月17日、夏の日のことでした。それから十六年の歳月が時を刻み、この夏、十七回忌を迎えました。石原が亡くなった翌年の秋から、少しずつですが膨大に残った手つかずの遺品の整理を続けてまいりました。その中に、石原の肉声が入った二十三本のカセットテープがあったのです。テープは取材で頂いたもので、大切に保存して長い間、仕舞ってまいりましたが、ほぼ遺品の整理が終わった昨年暮れに、ラジカセに入れて聞く機会を作ってみたのです。短いテープもあれば、長いテープもあり、さまざまな様子で語る、あの明るい石原の声に、懐かしさというよりも、まさに傍らに裕さんがいて、身ぶり手ぶりを交えながら、話してくれているような、錯覚をおぼえるくらい現実感を帯びたテープでした。天衣無縫に、大らかに話す石原や、たぶん大好きなお酒を飲みながら話しているのでしょう、茶目っ気たっぷりに話す石原や、ああ、裕さんらしい、吹き出しそうになるくらいユーモアに富んだ石原や、またある時は、例えば病魔との闘いのくだりなどは、本当に胸が締めつけられるような、しんみりとした口調の石原がいました。