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サイバー・インテリジェンス

祥伝社新書 434

出版社名 祥伝社
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-396-11434-3
4-396-11434-6
税込価格 858円
頁数・縦 207P 18cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

民間の大企業や、日本年金機構のような行政に関わる特殊法人などからの個人情報流出が報じられることが多くなっている。エドワード・スノーデンにより米国政府の大々的な個人情報収集が暴露されたことも記憶に新しい。現代におけるこうした情報漏洩は、そのほとんどがインターネットを使ったハッキング、サイバー攻撃によるものだ。本書では、そうしたサイバー空間を舞台にした「情報の奪い合い」=サイバー・インテリジェンスについて、陸上自衛隊サーバー部隊を率いた経験もあり、その分野のエキスパートである著者が、基本概念や最新事情を解説。さらにそれを踏まえ、日本のサイバー・インテリジェンスのあるべき姿を提言している。著者は、陸自を退職後、シマンテック主席アナリストなどを経て、現在は株式会社ラック ナショナルセキュリティ研究所所長を務めている。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2015年10月16日]

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商品内容

要旨

インテリジェンスとは、情報を収集・分析し、自らに有利な状況を作ることだ。そういうと、映画「007」などのスパイ活動を思い浮かべるかもしれない。しかし現代では、その主要な舞台はインターネットに移っている。そして、私たちの社会インフラの多くは、インターネットに依存しており、情報の奪い合いは、国家間のみならず民間企業や個人にまで及んでいる。スノーデン事件で、米政府による個人情報の収集が暴露されたことは、記憶に新しい。本書では、陸自サイバー部隊を率いた経験を持つ第一人者が、日本のサイバー・インテリジェンスにまつわる危険性や課題について最新事情を解説する。

目次

序章 サイバー・インテリジェンスの時代
第1章 サイバー戦に巻き込まれる企業
第2章 変貌する国家間のインテリジェンス
第3章 個人の情報はすべて見られている
第4章 インテリジェンスは、どう進化してきたか―技術と思想の歴史
第5章 日本のサイバー・インテリジェンス

出版社・メーカーコメント

スノーデン事件、年金機構事件、NSA盗聴疑惑…… あなたの情報も狙われている! 元・陸上自衛隊システム防護隊隊長が日本の危機を警告! インテリジェンスの結果は、通常、表(おもて)に出ない。出るとしてもそれは信じやすいような嘘が多い。だから、何かの情報がリークされた場合は、その裏に何らかの意図があると見るべきだ。このような観点で、最近のサイバー犯罪関連報道の増加をみてみると、その裏には、何らかの意味があるはずだと思うわけである。(「はじめに」より) ■情報戦争に直面する日本 インテリジェンスとは、情報を収集・分析し、自らに有利な状況を作ることだ。そういうと、映画「007」などのスパイ活動を思い浮かべるかもしれない。しかし現代では、その主要な舞台はインターネットに移っている。そして、私たちの社会インフラの多くは、インターネットに依存しており、情報の奪い合いは、国家間のみならず民間企業や個人にまで及んでいる。スノーデン事件で、米政府による個人情報の収集が暴露されたことは、記憶に新しい。本書では、陸自サイバー部隊を率いた経験を持つ第一人者が、日本のサイバー・インテリジェンスにまつわる危険性や課題について最新事情を解説する。

著者紹介

伊東 寛 (イトウ ヒロシ)  
株式会社ラックナショナルセキュリティ研究所所長。工学博士。1980年、慶応義塾大学大学院(修士課程)修了。同年、陸上自衛隊入隊。以後、技術、情報及びシステム関係の部隊指揮官・幕僚等を歴任。陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。2007年に退職後、株式会社シマンテック総合研究所主席アナリストなどを経て、2011年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)