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男と女の悲しい死体 監察医は見た

出版社名 青春出版社
出版年月 2003年11月
ISBNコード 978-4-413-03435-7
4-413-03435-X
税込価格 1,430円
頁数・縦 199P 20cm

商品内容

要旨

愛憎にまみれた嫉妬、坂道を転がる黒い裏切り、そして天国へ旅立っていった純愛…。かくもすさまじき男と女の、想像を絶する死体の真相とは!2万体の死体を見続けた『死体は語る』の著者が、男女の“性”の事件について初めて綴った衝撃の一冊。

目次

1章 切ない男と女の話
2章 狂気の性のはて
3章 死ぬまで求め続ける二人
4章 時代をうつす男女の死
5章 マスコミを騒がせた検死
6章 死体が教える永遠の愛

おすすめコメント

愛憎にまみれた嫉妬、坂道を転がる黒い裏切り、そして天国へ旅立っていった純愛・・・。かくもすさまじき男と女の、想像を絶する死体の真相とは!2万体の死体を見続けた『死体は語る』の著者が、男女の“性”の事件について初めて綴った衝撃の一冊。

内容抜粋

本書「プロローグ」より

私が、東京都監察医務院に勤務してきた約三十年の間、この世に二種類しかいない「男と女」の間に起こったさまざまな検死に携わってきた。「男と女の秘め事」といわれるように、それはおよそ他人の想像からかけ離れているような凄まじい事件の数々だった。セックスをしたまま心中した若い男女がいた。ダイナマイトを二人で抱きかかえて尊い命を自ら絶ったカップルがいた。奥さんの衣装を着たままオナニーをしていて、心臓発作で亡くなった夫がいた。経営する下宿の学生と、ある夜、三回目のセックスの最中、腹上死した老女がいた。それらは、普通の人から見れば、驚くべきことかもしれない。しかし、私は一向にそういう気持ちにはならなかった。むしろ、そういった世に隠蔽された死体の声を聞くうち、逆に人間の性の深さ、生きる営みの難しさを感じるようになっていた。中途半端な理解は、偏見しか生まないものだ。今回、私は、初めて男女の死体の物語をこの本で綴った。最初は、単なる好奇心で読んでいただいてもかまわない。しかし、読みすすむうちに人間の生きることの尊さや偉大さが、わかっていただけたらと思う。

著者紹介

上野 正彦 (ウエノ マサヒコ)  
1929年茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。1959年東京都監察医務院監察医となり、1984年同院長になる。1989年退官後は、法医学評論家としてテレビ、雑誌などで活躍。退官後に出版した『死体は語る』は大ベストセラーになった。元、日本被害者学会理事。現在、お茶の水医療福祉専門学校グループ名誉校長。杉並精神作業所アゲイン運営委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)