没後１１０年目の真実。なぜ、あんなにも激しく、あんなにも孤独だったのか。日本人への憧れ、ゴーガンとの共同生活、精神病院への入院、そして自殺…あの名作の裏に隠された、知られざるドラマが甦える。文庫書き下ろし。

家族と孤独、父と信仰―農家と納屋
第２章　彷徨える牧師志願者―ドルトレヒトの風車
第３章　太陽のない地―シャベルをかつぐ坑父
第４章　フィンセントと女性たち―森の中の少女
第５章　家庭という幻想―悲しみ
第６章　ヌエネン時代―じゃがいもを食べる人々
第７章　パリ、新しい芸術―居酒屋タンブーラン
第８章　アルル、花開く色彩―向日葵
第９章　「監禁」という名の闘病―耳に包帯をした自画像
第１０章　麦畑の死―からすのいる麦畑