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おもちゃ絵づくし

紙絵遊びの文化

出版社名 玉川大学出版部
出版年月 2019年6月
ISBNコード 978-4-472-40571-6
4-472-40571-7
税込価格 4,180円
頁数・縦 141P 26cm

商品内容

要旨

おもちゃ絵とは、江戸・明治期に少年少女たちが日常的に遊んでいた実用品としての錦絵のこと。豆本や図鑑は書籍の役目、着せ替えや千代紙、組上燈籠は細工用、絵双六はボードゲームと、その種類と用途は多岐にわたる。長年おもちゃ絵を蒐集し、研究を重ねてきたアン・ヘリングが、多数の個人コレクションとともにその歴史と魅力を紹介。日本の多彩な出版文化を築いた礎には、おもちゃ絵があった。

目次

第1章 芸術品と実用品の間(世界に先駆け開花した日本の多色刷印刷
実用品としての錦絵
地方で錦絵が保存されている理由)
第2章 おもちゃ絵の歴史(おもちゃ絵のはじまり
芝居と錦絵
女性や子ども目当てのおもちゃ絵 ほか)
第3章 おもちゃ絵の種類(“豆本”おもちゃ絵―豆本/詩歌・わらべ唄・はやり唄
“なぞなぞ”おもちゃ絵―判じ絵・いろは絵
“図鑑”おもちゃ絵―もの尽し絵 ほか)

おすすめコメント

千代紙、組上燈籠、もの尽し絵、着せ替え人形、絵双六、豆本など、少年少女の嗜好にあわせて発行された「おもちゃ絵」。洗練された芸術性を備えながら、江戸・明治期には日常的に親しまれ、子どもらの情操教育の役割も果たした錦絵とその豊かな出版文化を語り尽くす。個人コレクション180点以上の図版を掲載。一部カラー。

著者紹介

ヘリング,アン (ヘリング,アン)   Herring,Ann
法政大学名誉教授。児童文化史研究家。米国オレゴン州ポートランドに生まれる。ワシントン大学卒。在学中にスタンフォード大学日本研究センターに留学。木版出版を中心に日本・英語圏・独語圏の児童図書史の研究を続ける。1973年に、モービル児童文化賞(現JXTG児童文化賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)