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地べたから考える 世界はそこだけじゃないから

ちくまQブックス

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-480-25152-7
4-480-25152-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 127P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 地べたから考える 世界はそこだけじゃないから

    イギリスの地方都市ブライトン在住のコラムニストであり、本人いわく「最底辺保育所」で働いている、ブレイディみかこさんによるエッセイ。
    タイトルにある「地べた」とは、ブレイディみかこさん自身も子育てをしながら生活を送る、貧民街といわれる地域。そこで暮らす中で見えてきた、イギリスの労働者社会の現実。障害や精神疾患を伴う貧困の連鎖、移民同士の中にも存在する差別などを通して、決して日本も他人ごとではない社会の問題を考える本書ですが、どうしようもない厳しい現実を前にしても、簡単には折れない心と、毒舌の中にもただようユーモアをもった言葉からは、悲観よりも、明日を生きていくための強さが感じられます。

    (2025年4月1日)

商品内容

要旨

日常にひそむ社会の問題を、自らのことばで表現し続けるブレイディみかこのエッセイ・アンソロジー。若い人たちに向けて、地べたからの視線の強さと深さを味わう15篇を精選した。今、あなたの足元にはどんな問いが立っている?

目次

プロローグ 花の命はノー・フューチャー
1 子どもの情景(子どもであるという大罪
ガキどもに告ぐ。こいのぼりを破壊せよ
RISE 出世・アンガー・蜂起)
2 地べたからみた社会(石で出来ている
君は「生理貧困、ミー・トゥー!」と言えるか)
3 英国という鏡(ヨイトマケとジェイク・バグ
どん底の手前の人々)
4 地べたからみた世界(キャピタリズムとは
ウーバーとブラックキャブとブレアの亡霊
歴史とは)
5 他者の靴を履いてみること

出版社・メーカーコメント

日常にひそむ社会の問題を、自らのことばで表現し続けるブレイディみかこのエッセイ・アンソロジー。足を地に着けて世界を見る視線の強さを味わう15篇を精選。

著者紹介

ブレイディ みかこ (ブレイディ ミカコ)  
1965年福岡市生まれ。ライター・コラムニスト。高校卒業後、音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)