• 本

さくら草

創元クライム・クラブ

出版社名 東京創元社
出版年月 2006年5月
ISBNコード 978-4-488-01212-0
4-488-01212-4
税込価格 2,090円
頁数・縦 317P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 著者の永井するみさんは1961年東京生まれ。東京芸術大学(ピアノ科)中退後、北海道大学農学部を卒業、コンピューター関係の仕事を経て作家業に入る。そして1996年に『マリーゴールド』で第3回九州さが大衆文学賞、『隣人』で第18回小説推理新人賞、『枯れ蔵』で第1回新潮ミステリー倶楽部賞を連続受賞し作家デビューを果たした、新進のミステリー作家である。 さて今回は、同じブランド子供服「プリムローズ」を身に着けた少女が連続して殺されるという異常な事件を扱った作品である。理想のブランドを追求してデザイナー社長をもり立て、「プリムローズ」の企画・営業を一手に仕切る女性日比野晶子を軸に、この子供服ブランドに翻弄される女性たちの狂気を臨場感たっぷりに演出している。最終、洋鋏を手に単独で犯人に立ち向かう晶子の心に宿る狂気に、読者ははっと気づかされる。何かを守ろうとするときの女性の強さを見事に描き出した作品である。(のり)

    (2007年6月9日)

商品内容

要旨

プリムローズ殺人事件―殺害された少女たちが身にまとっていたのは、ローティーンに絶大な人気を誇るジュニアブランド、プリムローズの服だった。清純で高級感のあるデザインは、プリムローズを身につけた少女の写真を売買する男たちをも生み出す。亡くなった少女たちに果たして何が?ブランドを守ろうとするゼネラルマネージャー、女性刑事、そして少女の母親、事件に揺り動かされる女たちを描く、著者渾身の長編ミステリ。

出版社
商品紹介

ジュニアブランドに群がる少女が次々と殺害される。その陰に蠢く男たち、事件に揺り動かされる女たちの姿を描く、渾身のミステリ。

著者紹介

永井 するみ (ナガイ スルミ)  
1961年東京生まれ。東京芸術大学中退、北海道大学卒。95年「瑠璃光寺」(創元推理文庫『推理短編六佳撰』所収)が第2回創元推理短編賞の最終候補となる。96年「マリーゴールド」で第3回九州さが大衆文学賞、「隣人」で第18回小説推理新人賞、『枯れ蔵』で第1回新潮ミステリー倶楽部賞と連続受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)