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探偵小説論 3

昭和の死

KEY LIBRARY

出版社名 東京創元社
出版年月 2008年10月
ISBNコード 978-4-488-01526-8
4-488-01526-3
税込価格 3,080円
頁数・縦 341P 20cm
シリーズ名 探偵小説論

商品内容

要旨

世界戦争という経験を通し、変容していった文学。大江健三郎、三島由紀夫、坂口安吾、小林秀雄、大岡昇平、中野重治…。昭和という世界戦争の時代の文学者の作品を切り口に、戦争と文学の密接な関わりを明らかにし、ひいては探偵小説の時代的な意味を解明する。『探偵小説論1』と表裏をなす、比類なき戦後文学論。笠井潔が長年に亙り論じてきているテーマの根幹をなす一冊。

目次

第1章 プロレタリア文学と二〇世紀的なもの
第2章 文学と戦争の絶対的形態
第3章 世界戦争と空虚な主体性
第4章 総力戦体制と主体性の分裂
第5章 「ゆたかな社会」の明るい地獄
第6章 核時代と千年王国の預言者

出版社
商品紹介

戦争論的な観点から昭和文学を読み解き、世界戦争と探偵小説形式を重ねていく。昭和の文人を切り口に論じる「探偵小説論」根幹的作品。

著者紹介

笠井 潔 (カサイ キヨシ)  
1948年東京生まれ。79年にデビュー作『バイバイ、エンジェル』で第6回角川小説賞を受賞。以降『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』他、矢吹駆を主人公としたシリーズなど数多くの小説を発表する傍ら、精力的な評論活動を展開。98年『本格ミステリの現在』編纂で第51回日本推理作家協会賞受賞。2003年の第3回本格ミステリ大賞では『オイディプス症候群』で小説部門を、『探偵小説論序説』で評論・研究部門をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)