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ギデオン・マック牧師の数奇な生涯

海外文学セレクション

出版社名 東京創元社
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-488-01663-0
4-488-01663-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 427P 20cm

商品内容

要旨

スコットランドの出版社に、半年前に失踪したギデオン・マック牧師の手記が持ち込まれた。彼は実直な人間として知られていたが、失踪する直前に、神を信じないまま牧師になったことや悪魔と親しく語らったことを告白し、教区の信徒たちから非難されていた。手記には彼の生い立ちから、自分以外には見えない立石を発見したことや悪魔との出会い、そしてなぜそれを大衆の前で語ったのかがすべて記されていた。―出版者による序文、マック牧師の手記、そしてまた出版者が執筆したエピローグという独特の構成で描かれる、一人の牧師の数奇な生涯。スコットランドを代表する作家が、歴史、風俗、伝説、父子の物語などさまざまな要素を織り込んで綴ったブッカー賞候補作。

おすすめコメント

スコットランドの出版社に、半年前に失踪したギデオン・マック牧師の手記が持ち込まれた。彼は実直な人間として知られていたが、失踪する直前に神を信じないまま牧師になったことや悪魔と親し気に語らったことを告白し、信徒や国教会から非難されていた。手記には彼の生い立ちから、自分以外には見えない巨石の発見や悪魔との出会い、そしてなぜそれを大衆の前で語ったのかがすべて記されていた。それを読んだ編集者は手記を書籍として出版することにする。――編集者による序文、牧師の手記、そしてまた編集者の文章という独特の構成で、ある牧師の数奇な生涯を描くブッカー賞候補作。

著者紹介

ロバートソン,ジェームズ (ロバートソン,ジェームズ)   Robertson,James
1958年、イングランド生まれ。6歳の頃に祖父の出身地であるスコットランドへ移る。書籍販売をふくむさまざまな仕事に携わったのち、1990年代に作家となった。数々の短編集や詩集、児童書を上梓しているほか、編集者、翻訳家としての顔も持つ。長編3作目にあたる『ギデオン・マック牧師の数奇な生涯』は、2006年のブッカー賞の候補となった。4作目のAnd the Land Lay Stillはサルタイアー・ソサエティが主催する文学賞で、スコットランド文学のベスト1に選ばれている
田内 志文 (タウチ シモン)  
翻訳家、物書き。小説の執筆や朗読も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)