ただし、無音に限り
ミステリ・フロンティア 99
出版社名 | 東京創元社 |
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出版年月 | 2018年8月 |
ISBNコード |
978-4-488-02003-3
(4-488-02003-8) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 237P 20cm |
商品内容
要旨 |
疑いを差し挟む余地のない、資産家の老人の死。しかし彼の娘は、財産の大部分を相続する中学生の孫に疑惑の目を向けた。あれは本当に自然死だったのか?すでに遺体は荼毘に付され検視は不可能、疑惑を解決するための困難極まりない調査は弁護士を介して特殊能力を持つ私立探偵に持ち込まれた。その探偵が―俺だ。霊の記憶を読み取ることができる探偵、天野春近の調査と推理を描く書き下ろし中編二編を収録。『記憶屋』が話題を呼んだ新鋭の野心作。 |
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おすすめコメント
推理小説の名探偵に憧れて探偵事務所を開いたけれど、依頼は大抵浮気調査。そんな〈天野春近探偵事務所〉にも、たまには友人の弁護士の仲介で、如何にも探偵らしい調査依頼が持ち込まれることもある。ただしその依頼は概ね、春近の特異な能力を必要とする類のものだ。通常の探偵と違って、春近は幸か不幸か、霊の記憶を読み取る能力を持っていた。能力の不自由さに自分で振り回されつつも、心優しい探偵は少しずつ事件の真相に迫ってゆく。『記憶屋』で一躍注目を浴びた新鋭が贈る書き下ろしミステリ。